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歯医者で行うフッ素の効果と安全性

フッ素塗布の効果・安全性のホームページ記載ネタについて記述していきます。

01.そもそもフッ素ってなに?

フッ素とは、科学的に合成されたものではなく自然界に元々分布している元素番号9番目の元素です。

フッ素は私たちが日常的に基地にする食品にも多く含まれており、茶葉、魚介類、海藻類に比較的多く含まれており、肉類や野菜、果実などに微量に含まれています。

歯科医院で応用されているフッ素は、「フッ化ナトリウム」と言いフッ化物の一種となります。

02.フッ素はどんな効果があるの?

次に、フッ化物が虫歯予防に役立つ理由について説明していきます。

・脱灰抑制作用

 歯のエナメル質の結晶内にフッ化物が取り込まれると「フルオロアパタイト」「フッ化  ハイドロキシアパタイト」と呼ばれる物質になります。

 虫歯は、歯垢に含まれる細菌が産生するさんによって歯からカルシウムやリンが溶け出  し穴が空いてしまうことがあります。フッ化物を塗布することによって歯が強化され脱  灰が抑制されます。

・再石灰化の促進

 脱灰したエナメル質は唾液の力によってカルシウムイオンやリン酸イオンの取り込みを

 行い、エナメル質を再構築します。フッ素塗布を行うことによって脱灰からの回復が早ま

 まると考えられています。

・細菌による酸性化を防ぐ

 フッ化物は歯垢に含まれる細菌が産生する代謝酵素を阻害し、酸性化を抑制します。



03.フッ素応用の種類

フッ化物の応用は、水道水にフッ化物を添加して摂取する「全身応用」と、フッ化物を配合した歯磨き粉や洗口液などを使った「局所応用」に分かれます。

日本では、全身応用は行われていません。

「局所応用」

  1. フッ化歯面塗布

    歯科医院で行うもので、高濃度のフッ素を歯に直接塗布します。

    塗布後、30分後ほどは飲食を控えてください。

    その後、定期的にフッ素塗布を行うことで効果を持続していくことが可能です。

  2. フッ化物洗口

    歯磨き後などに使用します。

    就寝前の使用が特に効果的です。

  3. フッ化物配合歯磨き剤


04.フッ素は危険なの?

実は、元素のフッ素単体は猛毒です。

猛毒と聞くと不安になると思いますが、フッ素元素単体ではほとんど存在できないためフッ素化合物を作ります。このフッ素化合物には毒はありません。特に虫歯予防に使用されているフッ素化合物は、フッ化ナトリウムと言い適切に使用を行うことで問題なくなります。


しかし、何事も摂りすぐると毒になるようにフッ化ナトリウムも過剰摂取をすれば悪影響が出ます。フッ素を過剰摂取をすると副作用が現れることがあり、それらは大まかに急性中毒と慢性中毒があります。

急性中毒とは、一気に過剰な量のフッ素を飲むことによって、下痢、嘔吐、吐き気、痙攣などが起きることがあります。

フッ素の急性中毒の発現量は2〜4mg/kgとされています。つまり、20kgの子供であれば40mgのフッ素を一気に摂取してしまうと急性中毒が起きる可能性があります。


慢性中毒とは、長期間飲料水などにより過剰なフッ素を摂取することをことによって起こり「歯のフッ素症」と「骨のフッ素症」があります。

しかし、日本では水道水にフッ素が添加されていないので起こることはありません。


05.まとめ

歯医者で行うフッ素塗布は、高濃度のフッ素を使い歯を丈夫にする作用や歯の石灰化を促す作用など虫歯予防に効果的です。

子供の虫歯になりやすい時期に利用する方法、大人の初期虫歯や歯の根元の初期虫歯に利用する方法など適切に利用することで進行抑制を行うことができます。

また、定期的に歯科医師や歯科衛生士がお口の中を確認することによって歯ブラシのモチベーションにもつながるでしょう。

歯医者での、フッ素塗布に加えて自宅でもフッ素入りの歯磨き粉などを使用することによって虫歯予防効果が向上します。

フッ素を上手く取り入れることで快適なお口の状態を保っていきましょう。


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